DVを理由に離婚を考えている場合、スムーズな手続きや慰謝料請求を進めるには、適切な証拠を集めることが重要です。
本記事はDVが原因で離婚したい場合に必要な証拠や、慰謝料の相場について解説します。
DVが原因で離婚する場合の慰謝料請求のための証拠
DVが原因で離婚する際に慰謝料を請求するには、DVの証拠が必要です。
証拠がないと、相手が「DVはしていない」と否定し、慰謝料の支払いを拒否する可能性が高くなります。
DVでの離婚をスムーズに進めるためには、裁判で証拠として認められるものを確保することが大切です。
具体的には以下の4つのような証拠があげられます。
- 診断書
- 写真
- メッセージや録音
- 証言
次にそれぞれ詳しく解説します。
診断書
DVによるケガなどがあった場合、医療機関で診断書を取得しておくことが重要です。
診断書にはケガの程度や発生時期が明記されているため、DVの証拠として有効になります。
写真
身体的暴力があった場合、そのケガの写真を撮影しておくことも証拠として有効です。
日付が分かる形で保存するようにします。
メッセージや録音
相手からの脅迫や暴力の様子が分かるメッセージや録音も、重要な証拠です。
LINEやメールのメッセージ、電話の録音などを保存しておきます。
証言
信頼できる第三者、たとえば友人や家族からの証言も証拠として活用できます。
DVを受けている事実を話しておくと、証言として後に役立つ可能性があります。
証拠を揃えることでDVの事実を裏付けられ、慰謝料請求がスムーズになります。
慰謝料の相場
DVが原因で離婚した場合、慰謝料の相場は50〜300万円とされています。
慰謝料は配偶者からの暴力や暴言によって身体的・精神的な苦痛を受けたときに請求できる金額です。
身体への暴力だけでなく言葉による精神的な暴力も、被害の程度によっては請求できます。
慰謝料は話し合いで決める
慰謝料の金額は話し合いで決めることが多く、相場に決まった金額はありません。
極端な場合、相手が合意すれば1億円の慰謝料が支払われることもあります。
高額な慰謝料が認められるケース
慰謝料請求をするためには、まず請求相手に支払い能力があるかどうかを確認することが大切です。
そのうえで被害が長期間続いたり身体に後遺症が残ったりするような重大な被害の場合は、さらに高額な慰謝料が認められることもあります。
まとめ
今回はDVが原因で離婚したい場合に必要な証拠や、慰謝料の相場について紹介しました。
DVによる離婚は精神的にも負担が大きく、証拠を集める過程でも不安や恐怖を感じる場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
東山法律事務所(大阪府大阪市/北区)|DVが原因で離婚したい|必要な証拠や慰謝料相場など詳しく解説